戸籍業務民間委託差止訴訟

IMG_6029(大阪市旭区民センター集会室2 無料相談会などでよく利用します。)

東京新聞によると、民間団体が足立区の戸籍業務の民間委託の差止めを求めて提訴したとのことです。大阪市でも数年前から窓口業務の民間委託が進んでいます。私が最も利用することの多い大阪市旭区でもこの2月から引き継ぎが始まり3月には民間に委託されるとのことです。ご近所の大阪市城東区、鶴見区等では既に民間委託されています。

城東区役所や鶴見区役所で戸籍を取ることも多いので、両区において民間業務委托がスタートした時期にも立ち会っています。その頃は窓口が相当混乱していたのをよく覚えています。旭区もそうならないと良いのですが。昨年の秋に行政書士会として旭区の区長とお話させてもらったときにも、区長はそのことを懸念していました。

どこの役所が一番戸籍取得がやりやすいかと言いますと、これは大阪市役所です。弁護士等が多く利用することもあってか、相続関係の戸籍取得(被相続人の出生から死亡まで等)については区役所等と比較しても圧倒的に理解度が高く、人数が多いせいか仕事も早く、廃棄証明書等、区役所であればけっこう時間がかかる(30分)書類についても迅速に対応してくれます。大阪市内でたくさんの戸籍を取るときには、わざわざ中之島まで行くこともあるくらいです。

城東区や鶴見区も民間委託が始まってだいぶたちましたので、窓口の混乱というのはさすがに無くなりましたが、しかしながら私の立場からすれば、まだまだ以前の区役所職員が対応していた時代の方がやりやすいです。結局のところ民間の人達は自分達で決定できないので、何かあると奥にいる区役所の職員のところに指示を仰ぎにいくことになります。また戸籍の取扱に関するルールは厳守しながらも、複雑な戸籍取得が円滑に進むよう手助けしてくれていたような部分も、決定権を持たない窓口の人達にそのようなこともできませんので、こちらの手間が増えてしまっているのが現状です。

旭区役所の窓口は3月以降どうなるかはわかりませんが、自分の戸籍や住民票を取りにきただけの人が20分以上待たされたりすることの無いようになればいいと思います。

東京新聞 公金支出差し止め求め提訴 足立区の戸籍業務民間委託
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150122/CK2015012202000117.html